第七回サービスデザイン研究会2016年12月7日

コンソーシアム第七回研究会は、平成28年12月7日に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された。コンソーシアムに参画する7社の企業より19名、研究会を運営するKMD・SFC研究所より計5名の教員・研究員、リサーチャー1名、10名程度の学生が参加した。KMD教授である砂原秀樹による「セキュリティー・プライバシー戦略」の講義と、SFC研究所研究員である斉藤賢爾による「ブロックチェーン/分散レッジャーのある都市構想」の講義があった。

サービスデザインする際に、全てのものを守ることは物理的に不可能であるため大事なのは「何を守って何を守らないのか」を決めることであり、そこで初めてどのようにセキュリティー戦略を構築することが可能である。そのためにはサービスが保有しているデータを一つ一つ理解することが大事である。また、情報やお金のやり取りを弊害なく自由自在にトランズアクションすることがイーサリアムやブロックチェーンのおかげで可能になってきた。カーシェアリングサービスでこのような技術を用いて秘密鍵を使えば、本人証明できて物理鍵が開くなどのことが可能になる。ウェルビーイングタウンにおけるパーソナルモビリティーの実現に向けての活動を支援するツールとしても使える。健康促進や維持の活動を支援する地域通貨としてブロックチェーンが活用することも考えられる。このあと3回のワークショップを通じて具体的にイーサリアムを扱って学ぶ研究会が設置された。