第四回サービスデザイン研究会2016年9月14日

コンソーシアム第四回研究会は、平成28年9月14日に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された。コンソーシアムに参画する8社の企業より14名、研究会を運営するKMDより計4名の教員、リサーチャー2名、20名程度の学生が参加した。KMD特任助教の佐藤千尋より、既存のサービスが提供する価値と技術適応について講義があった。また、修士学生チームより指宿サービスデザインプロジェクト案を5つ提案があり、奥出よりそれらを総称するブランドコミュニティー形成構想についての共有があった。

あらゆるサービス空間において、そのサービスを成立させるべくサポートをする技術を適応させて実現することが重要である。あくまでも大事なのは「どのような価値を提供するのか」である。かつては鉄骨建築技術が提供した「仲間と一緒に歩く」経験ができるパリのパサージュなどから始まり、現在はモバイル情報技術を駆使した「いつでもどこでも車がつかまえられる」経験ができるサンフランシスコのuberなど、価値と経験を実現させるための技術適応こそが、サービスデザインをしていく肝となることが述べられた。

指宿サービスデザインのブランドコミュニティー形成としては、(1)帰ってきたらもう一度行きたくなる旅先、(2)訪問者自身が自分でバリューを作って得する旅先、(3)現地と訪問者が共に価値共創を行なう、(4)訪問者が旅先にアイデンティティが投影できてファンになる、等の具体例が共有された。