第二回サービスデザイン研究会2016年7月6日

コンソーシアム第二回研究会は、平成28年7月6日に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された。コンソーシアムに参画する8社の企業より16名、研究会を運営するKMD・商学研究科・SFC研究所より計7名の教員・研究員、リサーチャー2名、20名程度の学生が参加した。今回より新規参加することとなった薬樹株式会社から挨拶をいただいたのち、指宿白水館社長でありKMD特任教授である下竹原啓高より、指宿を例としたリゾートタウンマネジメントについて講演をいただいた。さらに、奥出よりウェルビーイングツーリズムを展開する際どのようにサービスデザインメソッドを使うべきなのかの講義があった。

リゾートタウンマネジメントのケースとして、指宿メディカルツーリズム構想について共有された。現在の旅館経営のビジネスモデルは一泊二食の物見遊山団体客に対応しているのがほとんどだが、このままでは労働力不足で黒字倒産してしまうので長期滞在型にビジネスモデルをシフトしたい。指宿ではメディカルツーリズムをキラーコンテンツとして捉えており、メディポリス指宿という施設では、数週間~数ヶ月に渡る陽子線癌治療を受けながら、滞在中は豊かな自然がもたらす食とアクティビティーと温泉を楽しめる長期滞在を試みている。固定概念を捨てて新しいビジネスモデルにチャレンジすることこそが21世紀に生き残るためのマネジメント手法であることが述べられた。

第一回サービスデザイン研究会2016年6月1日

今年度の本事業によるコンソーシアム第一回研究会は、平成28年6月1日に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された。コンソーシアムに参画する7社の企業より12名、研究会を運営するKMD・商学研究科・SFC研究所より計6名の教員・研究員、15名程度の学生が参加した。事業責任者である奥出による本コンソーシアムの概要や説明があり、各企業による自己紹介プレゼンテーションも実施した。経済産業省商務情報政策局サービス政策課長の佐々木啓介氏より本事業にむけた期待など挨拶いただいた。

「ウェルビーイングタウン」とは、年長者が健康長寿で元気に暮らし、自由に学び遊び、街の訪問者は自在に街を移動して得難い経験をすることができる、皆の気分が元気になる街を指す。本コンソーシアムではこのようなまちを設計することがゴールであり、今年度は鹿児島県指宿市にある指宿白水館をケースとして捉え、ウェルビーイングリゾートタウンとして、リゾート滞在型スパの基本構想を設計することを目標とする。そこでは具体的にどのようなサービスが実現されるべきなのかデザインし実践するために必要な手法や思考法を月一回の研究会内で講義・議論していくことが話された。